オシャレな高級紙「ヴァンヌーボ」シリーズ!V、VGなど全6種の違いと特徴まとめ

オシャレな高級紙ヴァンヌーボシリーズ デザイン
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高級紙「ヴァンヌーボ」シリーズ。
風合いがありながら高級感も演出できて、しかも使っただけでなんかオシャレになっちゃうステキな紙です!

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
DTPデザイナー歴約15年、現役グラフィックデザイナーのセトガワです。

セトガワ
セトガワ

特にヴァンヌーボVは私も好きな印刷用紙なのですが、
そもそもVやらVGやらアルファベットってだけでも一歩引く(笑)のに、たくさん種類があってその違いがわからん!

なのでこの記事では、ヴァンヌーボシリーズの紙の違いと特徴をまとめます!

6種類もあったのか… ヴァンヌーボシリーズの特徴

ヴァンヌーボシリーズは、風合いを備えながら、高度な印刷再現性を持つラフ・グロス系の高級用紙です。“ヴァンヌーボ”の名前は、フランス語の「新しい風(VENT NOUVEAU)」が由来。

実は、印刷適性と風合いを両立させている点がスゴいこと。だって、[印刷適性]と[風合い]って、反対の性質なんですもん。

現在、展開されているのは6種類。(そ、そんなにあったのか…!)

  • ヴァンヌーボV-FS
  • ヴァンヌーボVG-FS
  • ヴァンヌーボVM-FS
  • ヴァンヌーボF-FS
  • ヴァンヌーボ スムース-FS
  • ヴァンヌーボLT-FS

印刷会社や紙を購入する際に銘柄名が「V」「V-FS」など「-FS」の有無で表記が違う場合がありますが、これは「FSC®森林認証紙」へ変わったことで銘柄名が変更になったためで、特徴には大きく差がありません。

ちなみに、同シリーズには「R」や「AR」などもありましたが、廃品(廃番)になっています。

風合いと印刷表現領域チャート

株式会社竹尾さんのヴァンヌーボシリーズページにはチャートが掲載されています。
現在展開する5種(新発売のLT-FS以外)を比べるのにとても分かりやすい!

引用:株式会社竹尾「ヴァンヌーボシリーズの風合いと印刷表現領域」より

ヴァンヌーボV-FS

ヴァンヌーボシリーズのルーツとも言える代表格で、印刷通販でもよく見かけるポピュラーな紙です。Vは「Visual(ビジュアル)」が由来です。銘柄名変更の前は「ヴァンヌーボV」でした。

暖かみのある豊かな手ざわりと、繊細にコントロールできる印刷仕上がりが、上品な印刷物を生み出します。

引用:株式会社竹尾「ヴァンヌーボV-FS」
右の印刷見本は、印刷通販グラフィックのペーパーカタログを撮影

インクが乗った部分は艶が出てグロス感のある仕上がりになります。紙表面は少し荒くザラっとした手触り。

筆記性は○。鉛筆でも書けます。

自分でプリントして使うなら、レーザープリンタでの出力が可能です。株式会社竹尾さんによるとモノクロのみとのことですが、たぶんカラーでもそれなりに出力できそうです。
インクジェットプリンターでは激しくにじむので、あんまりおすすめできません。

カラバリは、スノーホワイト/ホワイト/ナチュラルの3色です。

ヴァンヌーボVG-FS

前項Vの後発銘柄。VGは「Visual Gross(ビジュアル・グロス)」が由来です。こちらも印刷通販でもよく見かけるので比較的ポピュラーですね。銘柄名変更の前は「ヴァンヌーボVG」でした。

VG-FSは印刷部分のグロス感が特徴です。

引用:株式会社竹尾「ヴァンヌーボVG-FS」
右の印刷見本は、印刷通販グラフィックのペーパーカタログを撮影

Vに比べると、紙表面は平滑・インクが乗った部分は、より艶が出る仕上がりです。
まさに「グロス」の表現がピッタリな感じ。

筆記性は△です。鉛筆は、書けるもののすごく薄いです。ボールペンなら書けますが、ボールペンインクの種類によっては乾きが遅いかも。

レーザープリンタでの出力が可能です。株式会社竹尾さんによるとモノクロのみとのことですが、でもカラーでもそれなりに出力できそう。

カラバリは、スノーホワイト/ホワイトの2色です。

ヴァンヌーボVM-FS

発売年はVと同年で、割と息の長い銘柄です。VMは「Visual Matt(ビジュアル・マット)」が由来。銘柄名変更の前は「ヴァンヌーボVM」でした。
印刷通販で取り扱う会社は多くない印象です。

VM-FSは印刷部分がVに比べてマットな仕上がりです。

引用:株式会社竹尾「ヴァンヌーボVM-FS」

Vに比べ、表面・インクが乗った部分ともにマットな雰囲気です。

レーザープリンタでの出力が可能です。株式会社竹尾さんによるとモノクロのみとのことですが、でもカラーでもそれなりに出力できそう。

カラバリは、ホワイトのみです。

ヴァンヌーボF-FS

Fは「Feeling(フィーリング)」が由来で、風合いを重視したラフ(粗い質感)な表面です。シリーズの中で表面のラフ具合・インクが乗った部分のマット感は一番です。

Fは手触り感のある表面が特徴です。

引用:株式会社竹尾「ヴァンヌーボF-FS」

レーザープリンタでの出力が可能です。株式会社竹尾さんによるとカラーもOKでした!

カラバリは、ホワイト/ナチュラルの2色です。

ヴァンヌーボ スムース-FS

滑らかな表面印刷再現性を重視した用紙です。品名にも「スムース」とあるように、表面はシリーズの中でも比較的滑らかです。インクが乗った部分のグロス感は、シリーズの中で一番。

適度な平滑性と印刷光沢を持ち、印刷作業性にも優れています。

引用:株式会社竹尾「ヴァンヌーボ スムース-FS

平滑性が高いので、印刷後に擦れて汚れたりしてしまうことがあまり無さそうです。

レーザープリンタでの出力が可能です。株式会社竹尾さんによるとカラーもOKとのこと!
……ですが、スムースゆえに、“カラーレーザーOK”の点だけを求めるなら、別の紙でも良いかも知れません。

インクジェットでの出力は、滑らかだからイケるかな〜と思いましたが
Vほどじゃないながらも、多少はにじみます。色はインクジェット専用紙よりも浅くなる印象です。

カラバリは、スノーホワイトのみ。

ヴァンヌーボLT-FS

なんと2020年に新発売されたシリーズのニューカマー! デジタル印刷向けとして開発された「ヴァンヌーボ Digital」の第一弾として登場した用紙です。
LTは「Liquid Toner(リキッド・トナー)」 を意味します。

デジタル印刷に必要な機能を備え、ヴァンヌーボならではの“ラフ感”と、オフセット印刷に近い“グロス感”を実現します。

引用:株式会社竹尾「「ヴァンヌーボLT-FS」新発売」

表面に特殊な加工をし、印刷特性と風合いという反対の性質の両立がオフセット印刷以外でも叶います。インクが乗った部分はヴァンヌーボらしい艶のあるグロス感が出るそう。

2020年6月新発売な紙で、私はまだ使った事がありません。今後はラインナップも充実される予定なので、ぜひ使ってみたい〜!

色は、スノーホワイト/ホワイト/ナチュラルの3種ある

言葉だけ聞いてもわかりそうですが、
白い順に スノーホワイト > ホワイト > ナチュラル です。

ヴァンヌーボV-FSだけが3色すべてありますが、他の銘柄は必ず3色ある訳ではありませんので注意してください。

ヴァンヌーボシリーズの色の違い(ヴァンヌーボV)
手に取ったときの印象
  • スノーホワイト:シリーズの中でも一番白色度が高く、真っ白! な印象
  • ホワイト:白すぎず自然な白。スノーホワイトよりほんの気持ち黄色みがかっている
  • ナチュラル:少し黄色みを帯びていて、生成り色がかった感じ
セトガワ
セトガワ

ナチュラルは、個人的な印象だと「ホワイトとナチュラルの間に1色忘れてない?」ってくらい黄色みが強いかな、と思います。温かい雰囲気になりそう。

FSC®森林認証紙になって銘柄名に「-FS」がついたヴァンヌーボシリーズ

各銘柄名の末尾「FS」は、「FSC森林認証紙」のこと。
FSC森林認証制度は、FSC(森林管理協議会)が評価・認証する制度です。

紙は主に木から作られますね。
その原料である木ですが、森林の“無計画な伐採”によって動植物の生態系の崩れ・環境の悪化などが問題となっているのは知っている人も多くいると思います。
また再生紙も普及してきたとは言え、リサイクルの限界や新たな問題が見えてきました。

それらの問題を解決する方法のひとつとしてあるのが、この森林認証紙です。

森林をきちんと管理して・計画的に利用することで業者も利益が得られて・将来も持続的に利用できる資源にして・世界の森林を守ることに貢献する、ということに繋がります。

セトガワ
セトガワ

下記のWWF(世界自然保護基金)のサイトには、認証を受けた森で見つかったオランウータンの写真が載っていて、感慨深いものがあります…!

ヴァンヌーボシリーズの違いまとめ

多く種類展開する高級紙「ヴァンヌーボ」シリーズ。
現在(2020年8月)は、V-FS・VG-FS・VM-FS・F-FS・スムース-FSに加えて新発売のデジタル印刷向け銘柄 LT-FSの、全6種類を展開してます。

また、全種「FSC®森林認証紙」です。銘柄名の末尾「-FS」はその証。環境保全に配慮された紙です。

それぞれ特徴がありますが、インクが乗ると艶がでるグロス感が特徴で、風合いと印刷再現性を兼ね備えた高スペック! な紙です。

プロのデザイナーにも人気があり、パンフレットやカレンダー、名刺など使われているのを目にします。結婚式のペーパーアイテムとしても見かけますね。高級感のあるイイ〜感じの雰囲気に仕上がります。

自宅でプリントまでしたい場合は、レーザープリンタなら可能ですが、インクジェットプリンタはにじんでしまうのであまり向きません。プリンタの機種やインクの種類にもよって変わるので、使う前にテストしてからにしましょう。

紙の購入は通販が手軽です!

いかがでしたか?
きっかけは純粋に、「V」と「VG」の違いを知りたくて調べ始めたことでしたが、結果、環境問題のことにも触れられていて予想以上に深〜い紙でした!

すてきなペーパーアイテムや印刷物を作るひとつのアイディアになると嬉しいです。お読みいただきありがとうございました。

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