Webデザイナーが陥りがち…印刷用データで注意したいポイント8つ

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Webの雰囲気にあわせて一緒にチラシとパンフレットも作ってヨ!

クライアント様からこんなご依頼もあると思います。
自社でできれば、売上も、コストも、クライアント様とのつながりも、良いことだらけ!
…ですが……

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
DTPデザイナー歴約15年、現役グラフィックデザイナーのセトガワです。

私は今までに、共通の取引会社を通じてWebデザイナーさんからも色々なデータを受け取ってきましたが、その中には、もちろん印刷用のデータもあった訳で、
良くも悪くも“色々な”データがありました。

その経験から、Web屋さんならではの視点で気をつけたい8つのポイントを紹介します!

Webデザイナーさんなら、イラレもフォトショもお手の物かと思うので、
うるさい基本は言わずポイントだけお伝えしますね。

制作ソフトはイラレにしとけ!

WebデザインをAdobe Photoshopでする方も多くいらっしゃると思います。
Photoshopでも印刷発注はできるのですが、それでも私は【Adobe Illustrator】で作ることを勧めます。

Photoshopはビットマップデータです。
文字はベクターデータであるIllustratorの方が絶対的に美しいです。特に細かい文字は!

このあとのポイントも、Illustratorを併用していることを前提にお伝えします。

フォントはアウトラインを忘れるな!

メイリオやヒラギノ、Webフォントだとか…を気にせず、印刷物ならどんなフォントも使えます。
素敵なフォントを持っていたら使いたくなっちゃうのは、デザイナーの生態(笑)です。

その吟味したフォントを印刷で崩さないためにも
入稿するデータは【アウトライン】をかけましょう!

Illustratorのアウトラインは、ロック解除&選択したうえで、メニューバーの[書式]→[アウトラインを作成]です。

裁ち落としに気をつけろ!

印刷物にはトンボが必要です。

そんなこたぁ〜、わかってるよ!
…と言われそうですが、トンボは忘れなくても意外と忘れがちなのが【塗り足し】

塗り足しは、仕上がりサイズから上下左右3mmずつ大きくして作ります。
フチ無しで仕上げたい背景などは、色・絵柄を伸ばしておきましょう。

また、切れてはまずい情報は、約3mm以上内側に配置するようにします。

印刷後の断裁が1mmズレてしまうと、塗り足しがなければ1mm白い部分が見えてしまいます。(まぁズレることはほとんどないですけど)

例えば、A4のチラシを作るならば
A4は210×297mmですが、塗り足し3mmをいれると、背景全面の大きさは216×303mmになります。
(210+3+3=216mm…という具合です)

画像の画像解像度に気をつけろ!

Webの画像の解像度は72dpiが一般的ですが、印刷では300〜350dpiが基本です。
Web用にリサイズした画像を流用するのは、画質が悪くなってしまい勿体無いです。
リサイズ前の大きな画像を使いましょう。

幅が350px(72dpi)のこの写真を、350dpiにするとこんなにちっちゃくなっちゃいます。

350dpiにしたからって、小さい画像を使って大丈夫な訳ではありません。
“原寸で”350dpi必要ということです。

Photoshopでの解像度変換方法
メニューバー[イメージ]→[画像解像度
再サンプル]のチェックを外して[解像度]を350pixel/inchにしましょう。

カラーモードに気をつけろ!pngはアウトだぞ!

Webでお馴染みの画像形式といえば、jpegやpng。
pngは、劣化しない・色数も多い・透明にもできる…と、使い勝手が良いかもしれないですが、印刷ではアウトです。

pngはRGBしかできませんから、CMYKである印刷用には向きません。同様にgifもです。

RGBモードのままで印刷すると、びっくりするくらい色の変化があるかもしれません。
RGBとCMYKでは再現できる色の範囲が違い、RGBの方が広いです。

RGBをCMYK変換した色の変化

この図のように、鮮やか(目が痛い)色は、くすんで暗めになります。
上2段の黄緑色やピンク色がわかりやすいですね。

いまpng形式の画像を使おうとしているなら、
今すぐPhotoshopでCMYKにモードを修正しつつ、印刷に適した形式に保存しなおしましょう。
適した形式は、psd・eps・tiff・jpegです。透明部分があれば、おすすめはpsd

画像だけ直して安心してはいけませんよ。
Illustratorのカラーモードもしっかり設定しておきましょうね。

Photoshopのモード変更
メニューバー[イメージ]→[モード]→[CMYKカラー

Illustratorのモード変更
メニューバー[ファイル]→[ドキュメントのカラーモード]→[CMYK

単位に気をつけろ!pxじゃないほうが扱いやすいぞ!

Webでの単位はpixelが基本の「き」かもしれませんが、
印刷データを作るときは、大きさは「mm」・フォントサイズは「pt」にするのがおすすめです。(pixelは解像度だけにしときましょ)

紙の場合、
仕上がりサイズなどの大きさはmmでやりとりされます。

名刺なら91×55mm、ハガキは100×148mm、A4は210×297mm…といった具合です。

文字の大きさは、ptではピンと来ないかもしれませんが、
可読性を考えると、隅に書く小さな注意書きでも6pt以上がベストです。
目の良い人なら5ptとか5.5pxくらいでも見えますが、ほとんどの印刷会社では6pt以上が推奨されます。

発注時の画像不足に気をつけろ!

画像は【リンク】で配置してますか?【埋め込み】で配置してますか?

私がWebデザイナーさんにおすすめするのは【埋め込み】です。

リンクで配置しているなら、
発注時には、aiデータと一緒に画像ファイルも添付して入稿する必要があります。

リンクは画像をIllustratorでプレビューしている状態ですから、1点でも添付し忘れると、画像不足で印刷できません。(その時は印刷会社さんのチェックでデータ不備として戻ってきます)

埋め込みなら、aiデータに画像データも含めている状態なので、画像ファイルを添付する必要はありませんし、ちらばったファイルを集めてくる手間も無いです。
入稿するのはaiデータ1点でOK。(ただaiデータはめちゃくちゃ重くなります…)

Illustratorで画像を埋め込みにする2種類の方法

リンク→埋め込みにする方法①
画像を選択し、[リンク]タブの右上、(三本線マーク)から[画像を埋め込む]をクリック

リンク→埋め込みにする方法②
Illustratorの新規保存時に、[Illustratorオプション]の[配置した画像を含む]にチェックを入れる

折り加工に気を付けろ!

特に気をつけたいのは、折り加工をする印刷物

半分に折る【二つ折り】・3つに折る【三つ折り】をよく見かけます。

まず、裏と表の関係に気をつけましょう。
表紙・裏表紙があるなら特に、です。

次の図は、センター二つ折りの図です。
表裏関係の面を同じ色にしました。
左開き(主に横書き)ならば、表面の右半分Ⓑが表紙になります。

そして、1番やっかい(?)なのが、三つ折りの“幅”

巻三つ折りは、リーフレットでよく使われますが
巻き込む面は他の面より3mm短くします。

一般的な幅の長さは
仕上がりがA4の1/3ならば、100+100+97mm
A4ならば、210+210+207mm です。

次の図は巻三つ折りですが、この図でいうところの
ⒶとⒻが、巻き込む面であり・3mm短くする面です。
そしてⒸが表紙、Ⓑが裏表紙になります。

開く方向(右開き・左開き)によって短くする面の位置が変わりますので注意してください。

デスクにあるテキト〜なメモ用紙を3つに折って、どこの面を短くすべきか、ミニチュアを作ってみると、わかりやすいです。

心配な人は、各印刷通販の会社で用意してくれているIllustratorのテンプレートを使うと確実でしょう。

まとめ

制作ソフトは
イラレにしとけ!
文字はIllustratorの方が絶対きれい
フォントは
アウトラインを忘れるな!
せっかく吟味したフォントが崩れたらもったいない!
入稿前にアウトラインをかける
裁ち落としに気をつけろ!トンボを付けた上で、
背景は塗り足し分+3mmずつ広げる
解像度350dpiに変換して、
原寸でサイズが足りているか確認
カラーモードに気をつけろ!RGBのままだと色が変化する可能性がある。
pngはアウト!CMYKモードのpsdを使おう
単位に気をつけろ!大きさの単位はmm、フォントはptで作ろう。
フォントはどんなに小さくても6pt以上を推奨
発注時の画像不足に気をつけろ!イラレで使う画像は、発注時に
【埋め込み】をすると不備や手間がなくなる
折り加工に気を付けろ!折り加工をするなら、表と裏の関係に注意。
巻三つ折りなら更に巻き込む面のサイズを確認しよう

いかがでしたか。

「何だよ、知ってたよ!」と思う方が多ければそれはそれで素敵ですが
「コレ見て直したよ!よかった!」と言ってくれる方が1人でもいれば嬉しいです。

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