「ビットマップ」と「ベクター」とは?デジタル画像はこのどちらか

ビットマップ・ベクター画像とは デザイン
デザイン
クライアント
クライアント

Photoshopを使って自分でPOPを作ったんだけどさ。
印刷したら、なんだか写真がボケてる気がするんだよね。

セトガワ
セトガワ

その写真、作っている最中に拡大したり縮小したりしました?

クライアント
クライアント

あ〜、試行錯誤しながら作ったから、けっこう大きさは変えたかな。

セトガワ
セトガワ

それ、拡大・縮小をやりすぎたのかもしれませんよ。

これ、過去に実際に私がやり取りしたクライアント様との会話です。

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
DTPデザイナー歴約15年、現役グラフィックデザイナーのセトガワです。

もしかしたら「解像度」が低かったのかもしれませんし、なんらかの操作ミスでボケちゃったのかもしれません。
でも、もしかすると「ビットマップ(ラスタ)」で作ったからそうなったのかもしれません。

(そのデータを見てないので何とも言えませんが)

イラレやフォトショ、クリスタなどを何とな〜〜〜く使っている人も違いを知っておくとさらに理解しやすくなるはずです。

デジタル画像は「ビットマップ」と「ベクター」に分けられる

     

コンピュータ上のすべての画像は、「ビットマップデータ(ラスタ画像)」と「ベクターデータ(ベクトル画像)」の2つに大きく分けることができます。

どちらも“画像”ですが、表現方法や得意分野が違います。

 ビットマップデータベクターデータ
表現方法色の付いた“点”の集合体で
画像や図形を表現
“点”と“線”の数値をコンピューターが
計算して画像や図形を表現
向いている表現写真、繊細な画像、絵画、
美麗・厚塗りイラストなど
ロゴマーク、簡単なイラスト、
QRコード・バーコード、文字など
得意なこと全体の明るさ・色の調整、
CG合成、お絵かきなど
特定部分の色の変更・変形、
数値を指定する描画など
拡大/縮小による
画質劣化
ありなし
主なソフトウェアAdobe Photoshop、GIMP、
CLIP STUDIOなどの
ペイントソフト
Adobe Illustrator、Canvas、
CorelDRAW、Inkscapeなどの
ドローソフト
主なファイル形式JPEG、PNG、
TIFF、GIF、BMPなど
AI、EPS、PDF、
SVG、WMFなど
セトガワ
セトガワ

私はPhotoshopとIllustratorを同時に使うことが多いです

ビットマップデータ(ラスタ画像)とは

ビットマップは、色のついた“点”の集まりで画像を再現してくれます。
その“点”は、方眼紙みたいに格子状に並んでいて、単位が「ピクセル(画素)」と呼ばれます。

近くに寄って見ると、格子状の“点”の集合体であることがわかりますね。

グラデーションの表現が得意で、写真などに向いています。

ゆえに、拡大/縮小すると“点”も大きくせざるを得ず、
ボケたり、境目がガタガタになったり、ノイズが入ったり…と画質は粗くなります。

ビットマップ→ベクターの変換はできません。
厳密に言うと、変換できますが、100%正しく再現ができません。

編集ソフトウェアは無数にありますが「ペイントソフト」と呼ばれ、
代表的なものを挙げるとAdobe Photoshop、GIMP、CLIP STUDIO PAINTなどです。

ベクターデータ(ベクトル画像)とは

ベクターは、点”と“線の数値情報から、コンピュータが計算をして、色や曲線などを再現してくれます。

ロゴマークや簡単なイラストなどに向いています。
文字(書体)もベクターデータのほうが鮮明な文字になり読みやすいですね。

どんなに拡大/縮小を繰り返しても、コンピュータ側で再計算してくれます。
画像は劣化せず、鮮明なまま。

のすごく繊細な図柄や写真・美麗イラストには向きません。
写真なんかを無理やりベクター化したときにゃ〜、すごく重たいファイルになりますし、
膨大な数値情報の計算が追いつかなくてパソコンの悲鳴をあげて、冷却ファンがある意味“賑やか”になります…。
\ブーン!!!!/

ベクター→ビットマップの変換はできます。
「書き出し」の機能が各ソフトウェアにたいてい搭載されています。

編集ソフトウェアは「ドローソフト」と呼ばれ
代表的なものを挙げるとAdobe Illustrator、Canvas、CorelDRAW、Inkscapeなどです。

まとめ

コンピュータの画像・図形は、「ビットマップ」か「ベクター」のどちらかです。

ビットマップ(ラスタ)データ
  • 小さな“点”の集合体で表現
  • 全体の明るさ・色の調整、お絵描きが得意
  • 拡大/縮小すると画質が劣化する
  • ベクターデータへの変換不可
  • 「ペイントソフト」と呼ばれPhotoshopが有名

【向いているもの】
写真、繊細・厚塗りのイラスト、
絵画 など

ベクター(ベクトル)データ
  • “点”と“線”の数値で表現
  • 特定部分の変更・変形、数値を指定した描画が得意
  • 拡大/縮小しても画質は変わらない
  • ビットマップデータへの変換可
  • 「ドローソフト」と呼ばれIllustratorが有名

【向いているもの】
ロゴマーク、簡単なイラスト、
細かい文字 など

メリット・デメリットを知った上で使い分けができると、一歩ステップアップできますね。

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